検索順位が下がったときの現実的な対策10選
あんなに真面目に書いた記事の検索順位が、なぜ下がってしまうのか?疑問に思うことはありませんか?作ったページの順位は上がったり下がったりするのが普通なので嘆いても仕方ありませんが。手っ取り早く検索順位を戻すのは難しいかもしれませんが、とりあえずの対策を知っておくと復旧に役立つかもしれませんよ。
検索順位が下がる理由
検索順位は固定ではなく、最初に付いた順位から上がったり下がったりします。それは次のような理由が考えられます。
検索エンジンのアルゴリズムが変化しているから
検索エンジンがページの評価に使うアルゴリズムは数百項目あるという噂ですが、内容は日々、変化しています。先月は高評価だったとしても、今月のアルゴリズムに引っ掛かって検索順位が急降下!そんなことがあっても不思議ではありません。
被リンクのバランスが変わることもあるから
評価の高いサイトからリンクをもらえば検索順位が上がり、怪しいサイトから膨大な被リンクを受ければ検索結果が下がる可能性があります。
内部リンクにも同じことが言えます。関連記事などのリンクによってサイト内のリンク構造は複雑になっているため、ページの質がバラバラなサイトでは内部リンクによって検索順位が上下を繰り返す(順位が安定しない)原因になります。
ページの完全な評価に時間がかかるから
ページの評価はインデックスした時点で完璧に定まっているわけではありません。たとえば、titleのような項目はすぐに評価付けできますが、そのページの被リンク構造を把握するには数ヶ月かかる場合もあります。時間をかけてページの評価が徐々に定まっていくので、インデックス時点で決まった順位が徐々に上がったり下がったりしても不思議ではありません。
「Googleハネムーン」が終わったから
新規ドメインは検索順位で優遇されるという説(いわゆるGoogleハネムーン)があります。都市伝説のように聞こえますが、実際にGoogleの担当者は「ユーザーがそのコンテンツに興味を持つか確かめるために行っている」と言及しています。
Googleハネムーンとは | SEO用語集:意味/解説/SEO効果など [SEO HACKS]
作ったばかりのサイトの検索順位が良くても油断せずに、「Googleハネムーン」が終わるまでに良質なコンテンツを揃えることを意識してコンテンツ作りに励みましょう。油断していると「急に順位が落ちた!」になります。
検索順位が下がったときの現実的な対策10選
タイトルを練り直す
「SEOはタイトルが命」は言い過ぎかもしれませんが、タイトルは重要です。投稿や固定ページのタイトル、さらにサイト名を組み合わせてページのタイトルになります。ここに狙っている検索キーワードが入っているか、逆に何度も繰り返していないか、異常に長すぎたりしないか、もう一度見直してみましょう。
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どのレベルに落とし込むかは好き嫌いの部分もありますが、少なくともタイトルにキーワードを入れるのは必須です。
「長文+追記が最強」を信じて追記してみる
サイトを更新すれば検索順位が上がるとか、長文を書けば上位表示できるとか、それほど単純ではないと思いますが、SEOの都市伝説の中で根強い信仰を集めているのが「長文+追記が最強」説です。
SEO対策|GoogleのSEO対策に効く!「長文+追記」最強説 - NAVER まとめ
なんとなく200~300文字くらいで適当に書いたページが上位表示され、喜んでいたら順位が下がってきた。そんなページは追記する伸びしろが十分ですね。長文かどうかは別にして、1000文字~2000文字を目指してしっかりした文章を追記してみましょう。
SEOだけでなく見込み客の獲得など、予期せぬ効果が期待できるかもしれません。
アフィリエイトリンクの数を減らす
アフィリエイトリンクが悪いわけではありませんが、体感的にアフィリエイトリンクの貼りすぎで順位が下がったのかも、ということはあります。特に、1ページの中に同じ商品へのリンクを何度も貼っていたら危険です。数を減らしてみましょう。
何度もリンクを貼りたければ、商品の紹介記事を1つ書いておき、そのページへの内部リンクを貼る形にすれば問題ありません。
ページスピードを測定してみる
ページの表示速度が遅い場合、ジワジワと影響が出てくるイメージです。インデックス追加時に必ずしもページの表示速度まで評価されているとは限らないからです。最初は調子が良かったページの順位が下がってきたら以下のサイトでページスピードをチェックしてみましょう。
画像が多すぎて表示速度が遅くなるのが定番の問題です。その場合、画像を小さくしたり、遅延読み込みを導入したり、試行錯誤してみましょう。
画像を後で読み込んでページの表示速度を上げるBJ Lazy Loadプラグイン
怪しいサイトからのリンクを否認する
怪しいサイトからの外部リンクを膨大に受けると検索順位に悪影響が出る場合があります。外部サイトからのリンクが多くないページの場合、怪しいサイトからの被リンクの悪影響は大きくなります。Google Search Consoleの「検索トラフィック」‐「サイトへのリンク」メニューなどから被リンクをチェックしてみましょう。
怪しいサイトからの被リンクは否認できますが、安易なリンクの否認は逆効果になるので慎重に行うようにしましょう。
バックリンクを否認する - Search Console ヘルプ
内容が薄いページを「noindex」「nofollow」にする
被リンクの影響を受けるのは外部サイトだけではありません。サイト内部の内容が薄いページからのリンクも、ページの評価を下げる1つの原因になります。
つい油断して、内容が薄い記事を書いてしまったとします。その記事は「関連記事」のようなパーツを通して他のページに悪影響を与える可能性があります。
解決策は内容が薄い記事を書かないことですが、または、評価が低くなっているページはAll in One SEO Packプラグインなどを使って「noindex」「nofollow」に設定することで、他のページへの影響をおさえることができます。
- noindex --- このページが検索結果に表示されないようにします。サイト全体の評価から質の低いページを除外することができます。
- nofollow --- このページからの発リンクを検索エンジンが巡回しないようにします。質の低いページからの被リンクによるマイナス効果を消します。
内容の薄いページに「noindex」「nofollow」のmetaタグが追加されます。他のページが影響を受けなくなることが期待できます。
使用頻度が異常に多いキーワードを減らす
ページの中に狙ったキーワードを何度も繰り返す。この手法は昔流行したSEO対策ですが、「キーワードの使用頻度を上げればSEOに効果がある」は都市伝説になりつつあります。逆に、少ない文字数の記事に同じキーワードが何度も登場すると、キーワードの詰め込みすぎだと見なされ、検索順位に悪影響を与える場合があります。
うまくいっているときはチェックする必要もありませんが、一生懸命に書いたページの検索順位が下がってきたら、必要以上に同じキーワードが繰り返されていないかチェックしてみましょう。
悪気はなく一生懸命に書いたページに自然と同じキーワードが登場してしまい、逆効果になっているかもしれません。
太字を解除してみる
一生懸命に書いたページが逆効果になる定番例が太字です。記事の執筆に熱が入ってくると、どうしても「太字」ボタン(「B」ボタン)を押す回数が増えてしまうかもしれません。
重要な部分を力説していると認識されれば効果的ですが、逆に1ページに多くの太字があると、わざと重要なキーワードを検索エンジンに伝えようとしている、つまり、「SEOを頑張っている」と思われてしまうかもしれません。
なぜか、一生懸命に書いているページに限って検索順位が下がってきた。そんなときは太字を連発していないかチェックしてみましょう。
どうしても1つの記事で太字を何度も使いたい場合は「B」ボタンではなくオリジナルの「太字」ボタンを使うとSEO的にも安心です。
太字の多用はSEOに悪影響?!Bボタンの代わりにオリジナルの太字ボタンを使おう
画像のALT属性を入れる
細かい話ですが、画像のALT属性はSEO対策に重要なパーツです。検索エンジンが画像の内容を判断するときに使われます。ALT属性に設定するのは画像の簡単な説明(数文字から20文字前後)で、「メディアを追加」から画像を追加するときに「代替テキスト」に入力します。
入力した内容がimgタグのALT属性に設定されます。
ALT属性が入っていなくてもペナルティになるわけではありませんが、せっかく追加した画像がSEO的に役立たなかったり、画像検索でも損をするかもしれません。結果として、検索順位の足を引っ張ることも考えられます。
箇条書きを正しいフォーマットに直す
これも細かい話ですが、箇条書きする場合は「・」で始まる「なんちゃって箇条書き」ではなくulタグやliタグを使って構造的に正しい箇条書きにしましょう。
・千葉県
・東京都
・埼玉県
- 千葉県
- 東京都
- 埼玉県
タグの編集が難しい場合はビジュアルエディタでも「箇条書き」ボタンを使えば大丈夫です。また、箇条書きのスタイル(見た目)はテーマによって異なります。
まとめ
以上、検索順位が下がったときに対策できそうなことをまとめてみました。それほど単純な原因ではないかもしれませんが、少しでも参考になればと思います。タイトルの付け方などピンとこなければWordPress個別サポートでサポートいたしますのでご相談ください。