WordPressアドレスとサイトアドレスの違い・間違って変更した場合の対処法

WordPress個別サポート

「WordPressアドレスを修正したら管理画面が表示されなくなりました!」

これは最も相談が多いWordPressトラブルの1つです。

原因の多くは「WordPressアドレスの設定ミス」です。

この記事ではみなさんが同じトラブルに巻き込まれないように、ダッシュボードのアドレス設定の項目について説明しながら、間違って変更してしまったときの対処法も合わせて紹介します。

解決をお急ぎの場合はWordPress個別サポートをご利用ください。

「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」の違い

WordPressのダッシュボード、「設定」‐「一般」メニューを見ると、WordPressアドレス(URL)とサイトアドレス(URL)という同じような項目があります。

WordPress アドレスとサイトアドレス
WordPress アドレスとサイトアドレス

2つの違いは、次のとおりです。

  • WordPressアドレス(URL) --- WordPressをインストールした場所
  • サイトアドレス(URL) --- そのWordPressにアクセスするためのアドレス
先に結論を書いておきます。「WordPressアドレス、直すべからず!」です。「サイトアドレス」は必要に応じて直しても大丈夫です。

2つは同じ場合もありますし、違う場合もあります。同じというのは、「xxxxx.com」で運用したいWordPressを「xxxxx.com」にインストールしたケースです。これはわかりやすいと思います。

2つが違うことも少なくありません。レンタルサーバーで半自動的にインストールしたWordPressのダッシュボードを見て、WordPressアドレス(URL)とサイトアドレス(URL)が違うことに気づくこともあります。

2つが違っていても、特に変更する必要はありません。「xxxxx.com」で運用したいWordPressを「xxxxx.com/wp」などというURLにインストールしただけのことです。

WordPressアドレスやサイトアドレスを間違って変更してしまった場合

WordPressアドレスとサイトアドレス
WordPressアドレスとサイトアドレス

WordPressアドレスやサイトアドレスを間違って変更してしまった場合、次のように対応します。

  1. サイトアドレスを間違って変更してしまった場合
    次のように間違えたとします。

    サイトアドレスを間違って変更してしまった
    サイトアドレスを間違って変更してしまった

    すると、サイトにアクセスできなくなります。

    サイトが正しく表示されなくなる
    サイトが正しく表示されなくなる

    このようになってもダッシュボード(http://WordPressアドレス/wp-admin/)にはアクセスできるので、ダッシュボードの「設定」‐「一般」メニューに移動して、正しいサイトアドレスに変更しましょう。

    正しいサイトアドレスに変更
    正しいサイトアドレスに変更

    サイトアドレスを元に戻せば、問題なくサイトにアクセスできるようになります。

  2. WordPressアドレスを間違って変更してしまった場合
    このケースは少し面倒です。WordPressアドレスを次のように間違えたとします。

    WordPressアドレスを間違って変更してしまった
    WordPressアドレスを間違って変更してしまった

    この場合、サイトにアクセスすると正しく表示されないのはもちろん、ダッシュボードにもアクセスできなくなります。

    ダッシュボードにアクセスできなくなる
    ダッシュボードにアクセスできなくなる

    対処として、設定ファイル(wp-config.php)に次の1行を追加します。「http://localhost/wptest」は、WordPressをインストールしたURLです。

    define('WP_SITEURL', 'http://localhost/wptest');
    

    これでダッシュボード(http://WordPressアドレス/wp-admin/)にアクセスできるようになります。

    サイトアドレスも合わせて設定したいときは次のようなコードなります。

    define('WP_SITEURL', 'http://localhost/wptest'); // WordPressアドレス
    define('WP_HOME', 'http://localhost/wptest'); // サイトアドレス
    
    このコードは編集が必要なのはここまでです !より上の行に書きましょう。wp-config.phpの最後の行に続けて追加すると機能しません。よくわからなければ、どこでも構わないので、とにかく上の方に追加してください。また、「http://localhost/wptest」はサンプルです。自分のWordPressサイトのアドレスを設定してください。
    (例:http://example.com/wp http://hp555.net/wordpress)
    設定ファイルを編集する典型的な方法は次の2つがあります。

    1. レンタルサーバーの「ファイルマネージャ」でwp-config.phpを開いて編集する
    2. 使用中のPCにFTPソフトをインストールして、WordPressインストール先のディレクトリからwp-config.phpをダウンロードし、テキストエディタで開いて編集した後、インストール先のディレクトリにアップロードする

    この設定を記述すると、ダッシュボードからは「WordPressアドレス」を変更できなくなります。

    WordPressアドレスが変更できなくなる
    WordPressアドレスが変更できなくなる

    これは、WordPressアドレスの値を設定ファイル(wp-config.php)から取得して使っているため(WordPressデータベースから取得、更新しない)で、この状態で動作には問題ありません。

    ●phpMyAdminによるWordPressアドレスの変更

    ダッシュボードからWordPressアドレスが変更できないのが気になるときは、データベース管理ツールphpMyAdminから変更する方法があります。phpMyAdminからWordPressデータベースのwp_optionsテーブルにアクセスして、「option_name」が「siteurl」の行を探します。

    WordPressアドレス(siteurl)
    WordPressアドレス(siteurl)

    「編集」ボタンをクリックしてoption_valueに正しいWordPressアドレス(WordPressをインストールしたURL)を入力します。「実行する」ボタンをクリックすると、変更完了です。

    WordPressアドレスを修正
    WordPressアドレスを修正

    wp-config.phpから上記のWP_SITEURLの行を削除して、ダッシュボードにアクセスしましょう。「設定」‐「一般」メニューのWordPressアドレスも元に戻り、編集可能になっているはずです。

    WordPressアドレスが元に戻る
    WordPressアドレスが元に戻る