WordPress 4.7のカスタムCSS機能で子テーマは不要に?

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ご存じかもしれませんが、WordPress 4.7では「カスタムCSS」機能が追加されています。現在のサイトで修正したいCSSを入力してデザインをカスタマイズできる機能です。

一般的にCSSをカスタマイズするには、

  1. 親テーマのCSSを修正する
  2. 子テーマを作ってCSSを修正する
  3. テーマやプラグインの「カスタムCSS」機能を使う

の3パターンがありますが、次のようなデメリットがあります。

  1. 親テーマを修正するとテーマをアップデートしづらくなる
  2. 子テーマ作成は面倒でうまくいかないことがある
  3. カスタムCSS機能はテーマやプラグインに依存する

そんなときにWordPress 4.7で追加されたカスタムCSS機能が役立ちます。子テーマを作らなくても「外観」-「カスタマイズ」を開いて「追加CSS」メニューに任意のCSSを入力、プレビューすることができます。

WordPress 4.7のカスタムCSS機能
WordPress 4.7のカスタムCSS機能

入力したCSSはテーマに関連づけられるため、テーマを切り替えるとカスタムCSSは空っぽになります。つまり、テーマを切り替えたときに不要なCSSが引き継がれることがありません。

テーマを切り替えるとカスタムCSSは空に
テーマを切り替えるとカスタムCSSは空に

元のテーマに戻すと、入力したカスタムCSSがもう一度適用されます。

元のテーマに戻すとカスタムCSSが復活
元のテーマに戻すとカスタムCSSが復活

これは、カスタムCSSを入力したときのテーマ名が記憶されているためです。テーマごとに別々のカスタムCSSを管理できるので非常に便利です。

これで、子テーマ作成の悩みも少なくなるかもしれませんね。少なくともCSSを直したいだけなら子テーマを作らなくてもカスタムCSS機能だけで実現できます。

ただし、テーマのPHPを修正したい場合は子テーマ作成を検討する必要があります。念のため。

また、子テーマを作った場合、親テーマの「カスタムCSS」は引き継がれないので注意が必要です。子テーマを有効化する前にコピーしておく必要がありますね。