特定のページのみの編集権限を持つユーザーの作成
ユーザーの権限を制限する場合、編集者、投稿者、寄稿者などの権限を使い分けたり、User Role Editorプラグインを使って個別の権限を設定できますが、さらに細かく権限を設定したいこともあります。
たとえば、次のように特定のユーザーに特定のページのみを編集させたい場合です。
- Aさんはページ1、ページ2、ページ3のみ編集可能に
- Bさんはページ4、ページ5、ページ6のみ編集可能に
このように細かく権限を付与したい場合は、Role Scoperプラグインが役立ちます。
プラグインへの移行が推奨されていますが、ひとまず紹介しておきます。
テスト用のページとユーザーの作成
事前準備として、編集担当の2ユーザーを登録しました。
Aさん、Bさんが編集を担当するページ1からページ6も作成します。
ロールの作成
「プラグイン」‐「新規追加」メニューからRole Scoperプラグインをインストール、有効化して、「ユーザー」‐「Role Groups」メニューを開きます。
まずは、ページ1からページ3を編集するロール「123編集」(名前は自由で構いません)を作成します。そのため、「Create New Group」の「名前」(1)に作成するグループの名前「123編集」を入力します。
![ページ1~ページ3を編集するロール「123編集」を作成](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-11-11-17-500x303.jpg)
続いて「Search」(2)をクリックして一覧表示されるユーザーをダブルクリックしてロールに追加します。ここではAさんを追加しました。
最後に「Create」(3)をクリックします。これでロール「123編集」が作成されます。
![ロール「123編集」が作成される](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-11-15-49.jpg)
同じようにして、ページ4からページ6を編集する「456編集」も作成しましょう。メンバーはBさんです。
![ロール「456編集」も作成](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-11-17-24.jpg)
ページ編集権限の付与
作成したロールで編集可能にする固定ページを設定するため、「Roles」‐「固定ページ」メニューを開きます。
![「Roles」‐「固定ページ」へ](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-11-19-29.jpg)
開いた画面の使い方を説明します。
まずは、ロール「123編集」に権限を付与するため、「1. Select Assignment Mode」で「Assign for selected 固定ページ」が選択されていることを確認して、「2. Select Users or Groups to Modify」で、権限を付与するグループ(ここでは「123編集」)をチェックします。
![動作モードと設定対象ロールの選択](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-11-24-27.jpg)
続いて、編集権限を付与するため、画面を下にスクロールして、「ページ1」「ページ2」「ページ3」の「Page Editor」をチェックします。
![編集可能にするページをチェック](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-11-25-41-311x500.jpg)
これで、ロール「123編集」は「ページ1」「ページ2」「ページ3」の編集が可能になります。つまり、ページ限定の編集者権限です。
設定完了後、画面を上にスクロールして「Update」ボタンをクリックします。
もう一度、画面を下にスクロールしていくと、ページ1、ページ2、ページ3の編集者として「123編集」ロールが追加されています。
![ロール「123編集」が編集者として登録される](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-11-31-39-320x500.jpg)
同じようにロール「456編集」に対してページ4からページ6までの「Page Editor」をチェックして、編集者に追加します。
![ロール「456編集」にページ4からページ6の編集権限を付与](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-16-29-25-304x500.jpg)
![権限を剥奪する場合](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-11-36-52.jpg)
ユーザーごとに異なる画面の確認
いったんログアウトして、Aさんのアカウントでログインしてみましょう。
![Aさんとしてログイン](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-11-41-12.jpg)
固定ページの一覧表示を見るとページ1からページ3しか編集できないことがわかります。
![ページ1からページ3しか編集できないAさんのダッシュボード](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-11-42-08.jpg)
もう一度ログアウトして、今度はBさんでログインしてみましょう。
![Bさんとしてログイン](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-11-45-15.jpg)
ページ4からページ6だけが編集可能になっています。
![ページ4からページ6までを編集可能なBさんのダッシュボード](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-11-46-05.jpg)
AさんもBさんも、一般ユーザーと同じように各ページを見ることはできます。
![すべてのページを見ることはできる](http://www.nishi2002.com/wp-content/uploads/2014/12/2014-12-02-11-47-56.jpg)
まとめ
このように、Role Scoperプラグインを使うと、「特定の固定ページのみを編集させたい」など、ユーザーに対して細かく権限を設定することができます。