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誰でもAmazon(Kindleストア)で本を“出版”できるKDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)を使用して、試しに本を“出版”してみたので、その手順を簡単にまとめておきます。

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Kindle ダイレクト・パブリッシングとは

手順を説明する前に、少しだけ「Kindle ダイレクト・パブリッシング」とは何かについて説明しておきます。

簡単に言えば、自分で作った本(電子書籍)をAmazonで販売できるサービスがKindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)です。

「Kindle ダイレクト・パブリッシング」という名前でAmazon Kindleストアで販売されますが、購入した本はKindle端末以外でも読むことができます(iPad、iPhone、iPod touch、Androidに対応したKindle無料アプリによって)。

作成した本を販売できるのは出版社に限らず、出版経験のない個人でも可能です。つまり、基本的には誰でもAmazonで出版できるというサービスがKindle ダイレクト・パブリッシングです。

詳しくは、KDPのWebサイトを参照してください。

KDPで本を出版するには

本を出版するには、本のデータ(+表紙画像)を準備して上記のWebサイトで利用者登録、販売する書籍の登録をする必要があります。書籍の登録後、Amazonでのレビュー(チェック)が行われ、1日から2日後に販売開始となります。

書籍の登録は、フォームから必要事項を入力して書籍データをアップロードするだけなので、難しくはありません。はじめての方にとって問題は、書籍データの作成ではないでしょうか。

準備する書籍データとは

Kindle ダイレクト・パブリッシングに登録して販売する電子書籍のデータフォーマットは、HTML、ePub、XMDFですが、現状ではEPUBファイルを作成するのが最も典型的でしょう。

kindle端末でサポートされているmobiファイルを作成してamazonのkdpにアップロード(販売)することもできます。それが、最も手っ取り早い方法かもしれません。

以下で紹介するAozoraEpub3(青空文庫ePub3変換)KindleGenを組み合わせれば、epubファイルの作成と同時にmobiファイルも作成することができます。

※試験的にWordファイルからの変換もサポートされていますが、EPUBファイルを作成した方が無難です。

つまり、EPUBファイルやmobiファイルが作成できれば、すぐにKDPでアップロードして販売できるということです(内容や著作権などに問題がある場合は除く)。

EPUBファイルとは

EPUBファイルは電子書籍用の端末で閲覧できる形式のファイルで、おおざっぱに言えばHTMLファイル(XHTML)を圧縮したものです。

もっと簡単に言えば、シンプルな構造のホームページを圧縮したものが、電子書籍用の端末で見るEPUBファイルということです。

※EPUBファイルを拡張子をzipに変更して、そのzipファイルを解凍すれば、中に含まれるXHTMLファイルなどを見ることができます。

EPUBファイルの作成方法

EPUBファイルの作成とは、テキストファイルなどで作成した原稿を、ホームページ形式(XHTML+画像+リンク)にして圧縮するイメージです。難しそうなイメージですが、以下のツールを使えば、簡単に作成できます。

  • テキストファイルからEPUBファイルを作成する --- 「AozoraEpub3(青空文庫ePub3変換)」というツールを使うと、テキストファイルからEPUBファイルを作成することができます。
  • WordPressの投稿からEPUBファイルを生成する --- 「PriPre」というプラグインを使うと、指定したカテゴリの投稿をEPUBファイルに出力することができます。

以下は、「AozoraEpub3(青空文庫ePub3変換)」の画面です。テキストファイルをドラッグ&ドロップして、EPUBを作成することができます。

EPUB作成ツール「AozoraEpub3」(青空文庫ePub3変換)

EPUB作成ツール「AozoraEpub3」(青空文庫ePub3変換)

「AozoraEpub3」(青空文庫ePub3変換)の使い方

ダウンロードしたファイル(例:AozoraEpub3-1.1.0b27.zip)を解凍して、AozoraEpub3.jarをダブルクリックして実行すると、上記の画面が開きます。あとは、テキストファイルなどをドラッグ&ドロップすれば、EPUBの変換へと進むことができます。実行するときにオプションをいくつか指定できますが、とりあえず何も設定しなくてもEPUBファイルは作成できます。

※このツール(AozoraEpub3.jarというファイル)を実行するには、Javaをインストールする必要があります。上記のWebサイトに記されたダウンロードサイト(Java.com)よりJavaをダウンロードしてインストールを完了してください。

さらに、KindleGenをダウンロードして、AozoraEpub3をインストールしたディレクトリにkindlegen.exeを配置し、「端末設定」で「Kindle」を選択することで、mobiファイルも作成することができます(現状ではバージョン1.1.0b27のみで)。

単純に「EPUBの作成」という点では簡単ですが、販売用のEPUBファイルに仕上げるには、見出し(電子書籍でタップするための項目見出し)や、改ページなども必要です。

AozoraEpub3(青空文庫ePub3変換)」は、いわゆる「組版」のタグ(青空文庫の組版)に対応しており、テキストファイルで作成する原稿の中に、ページの見出し(タグ)を付けたり、好きな場所で改ページさせることができます。

詳しくは、青空文庫 組版案内を参照してください。

※組版タグを意識せず、単純なテキストファイルをEPUBに変換するだけでも電子書籍は作成できます。ただし、先頭行に書籍名、2行目に著者名くらいは入力しておいた方が良いでしょう(その次に1行空白行を入れて本文を入力)。

EPUBファイルの参照、編集

上記のツールで作成したEPUBファイルを開いて確認、編集する場合は、Sigilというツールを使うことができます。

※epubの元になるテキストファイルの段階で内容の編集が完了している場合は、必ずしもepubファイルの「編集作業」は必要ありません。

EPUBを編集できるツール「Sigil」

EPUBを編集できるツール「Sigil」

ホームページ作成ツールのように、ファイルを開いて編集したり、ゼロからEPUBファイルを新規作成することもできます。

「ツール」-「目次」-「Edit Table of Contents」メニューから、目次を編集して、レベル(階層)を設定することができます。これにより、電子書籍端末で見たときにタップで展開される見出しを設定できます。

※私の環境では、KDPにアップロード後、目次階層がなくなってしまいましたが。

EPUBファイルの作成と端末での確認に、何度か試行錯誤すると思いますが、あまりレイアウトにこだわらない方が無難です。

また、EPUBファイルには表紙画像を含めることもできますが、KDPでは表紙画像を書籍データと別にアップロードすることになるので、EPUBファイルには表紙画像を含めない方が良いかもしれません。

作成したEPUBファイルのプレビューには、Kindle Previewerを使うことができます。

私の場合は、このツールではmobiファイルへの変換だけして、Kindle端末でファイルを確認しています(EPUBファイルを開けば、mobiファイルへの変換が実行されます)。

PCで確認する場合は、「Kindle for PC」も便利です。

Kindle ダイレクト・パブリッシングへの登録

EPUBファイルができたら、KDPに登録します。KDPのWebサイトにログインして、「アクション」で「新しいタイトルを追加」をクリックします。

KDPに新しい書籍を追加

KDPに新しい書籍を追加

登録フォームが開くので必要事項を入力します。

最初に「KDPセレクト」に登録するか聞かれていますが、これはロイヤリティに関係します。1冊の書籍の売上から、通常は35%のロイヤリティ(いわゆる印税的なもの)を受け取ることができますが、ロイヤリティを70%にしたい場合は、「KDPセレクトにこの本を登録する」をチェックする必要があります。

KDPセレクトへの登録

KDPセレクトへの登録

KDPセレクトとは、本の貸出などを可能にする制度です。本が貸し出されると、グローバル基金からの分配金を受け取ることができます。KDPセレクトに登録する本は、90日以上Amazon Kindleストアで独占販売にする必要があります。KDPセレクトについて詳しくは、サイトの説明を参照してください。

出版者と著者の入力は任意です。出版者はAmazon Kindleストアでは「出版社」に表示される名称になるので、個人名でも構いませんが、細々とでも出版していきたい方は、屋号でも入力しておくと良いかもしれません。

出版者と著者の入力

出版者と著者の入力

続いて本の内容などを入力し、表紙と書籍データをアップロードします。

表紙画像は、商品画像ガイドラインにあるように、縦横比が1:1.6、たとえば、幅1562px、高さ2500pxくらいの画像が推奨されています。

最後に「保存して続行」をクリックすると、EPUBファイルからmobiファイルへの変換が実行されます。

完了するとロイヤリティ設定の画面が開くので、価格やロイヤリティ設定(35%または70%)を選択します。ロイヤリティを70%にするには、前述のKDPセレクトに登録して、本の価格を250円以上にする必要があります。

最後に「保存して出版」をクリックすれば、販売書籍の登録は完了です。

ここから、Amazonでのレビュー(チェック)が行われ、1日から2日でAmazon Kindleストアでの販売が開始されます。早ければ半日くらいで販売が始まるようです。

結果として、このような書籍リンクも作成できるようになります。

販売実績レポート

登録した本がどれくらい売れたかは、KDPの「レポート」メニューで参照することができます。リアルタイムというわけではありませんが、日々の販売数は確認できます。リアルタイムの売れ行き状況は、Kindleストアでの書籍ランキングを見ていれば、ある程度は推測できるのではないでしょうか(売れたのか、売れてないのかくらいは)。

まとめ

このような流れで、執筆した原稿を簡単にAmazon Kindleストアで販売することができます。原稿さえできていれば、数日で販売が始まるというスピードです。しかも、国内最大級のショッピングサイト、Amazonです。我こそはと思っている方は、テキストファイルからEPUBファイルを作成して、試しにAmazon Kindleストアで出版してみてはいかがでしょうか。

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