納品されたサイトの固定ページが編集画面から修正できない!

WordPress個別サポート

ホームページ制作を外部に依頼するときにWordPressで作ってもらう方もかなり増えているようです。「WordPressで作ってもらえば自分で簡単に直せるから」が、大きな理由ではないでしょうか。

ところが、サイトの制作手法によっては簡単にページを修正できない場合があります。

その定番が「編集画面を開いても固定ページを簡単に修正できない!」です。
どういうことなのでしょうか?

編集画面を開いてもページを簡単に修正できるとは限らない?!
編集画面を開いてもページを簡単に修正できるとは限らない?!

以下、典型的な例を紹介します。納品後の方は今すぐチェック、発注前の方は、このような構成で納品されても大丈夫かどうか検討してください。

編集画面を開いてビックリ!そこには何も書かれていない

たとえば、納品されたサイトに含まれる会社概要を修正しようと思って「編集」ボタンをクリックしてみてビックリ!

会社概要を修正しようと思ったが…
会社概要を修正しようと思ったが…

次のように、編集画面の本文には何も書かれていなかったからです。これでは内容を修正できませんね。それにしても、会社名などの情報は、どこに書かれているのでしょうか?

編集画面には何も書かれていなかった…
編集画面には何も書かれていなかった…

すべてはテンプレートファイルに書かれている

なぜ、「会社概要」ページの内容が空っぽなのか。そのカラクリはいくつかありますが、典型的な例は「すべてテンプレートの中に書いてある」です。

この会社概要ページのURLが「http://example.com/company」だったとすれば、このページの内容は「page-company.php」というテンプレートファイルに記述されているかもしれません。

「外観」-「テーマ編集」メニューで「page-company.php」というテンプレートを開いてみましょう。

その中に会社概要など、固定ページの内容がすべて書いてある場合があります。

固定ページの内容がすべてテンプレートの中に書いてある
固定ページの内容がすべてテンプレートの中に書いてある

この手法が良いか悪いかは別にして、サイト制作の定番パターンとして知っておくべきでしょう。

もしも、そのサイトが納品直後で「これじゃあ、自分で修正できない!」と思った方は、すぐに制作者に相談すべきです。というのは、「テーマ編集」メニューは編集画面の「ビジュアルエディタ」とは違うので、内容を修正する場合はHTMLタグを含めて入力していく必要があります。

また、テンプレートはPHPファイルです。うっかりPHPのコードを壊してしまうと、とても怖いことになる場合があります!

HTMLタグの入力に慣れている方で「このpage-company.phpというファイルの文字を直せば固定ページに反映されるのでは?」がピンときた方は、その修正方法で大丈夫か、制作者に確認しましょう。

納品後に制作者と連絡がとれなくなった場合はWordPress個別サポートにご相談ください。どの固定ページが、どのテンプレートファイルに書かれているか、制作者に代わって説明します。

まとめ

「WordPressは簡単」だからといって「WordPressで作ってもらえば修正も簡単」だと勝手に判断してはいけません。これから発注する場合は「簡単に修正できますか?」と確認した方が安全です。「簡単に修正できるサイト」の仕上がりは制作者によって異なるからです。

また、サイトが納品された後も「きれいなデザインで満足!」と安心せずに、編集画面から固定ページをメンテナンスできるのか、確認する必要があります。すべてのサイトに当てはまる事例ではありませんが、「編集画面から固定ページを変更できないのですが!」は、WordPress個別サポートに定期的に持ち込まれる相談です。参考にしてください。

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